TOKI AIR(トキエア)は2024年1月から運航を開始した、新潟空港を拠点とする航空会社です。
新潟⇔札幌丘珠から就航し、2024年11月現在では、新潟⇔仙台と新潟⇔中部国際空港(セントレア)に就航しています。
就航から半年以上経過していますが、当初から就航している新潟⇔札幌丘珠空港線に搭乗してきたので、レビューしてみたいと思います。
チェックインはカウンターかWebで!
チェックインですが、TOKI AIRは小さなエアラインなので、カウンターでチェックインするかと思いきや、Webチェックインに対応していました。
TOKI AIRのホームページからWebチェックインのページへ行き、予約番号と姓を入力することで手続きができます。
Webチェックインを済ませておいて、預入手荷物がなければ、空港カウンターに行くことなく保安検査場に向かうことができます。
これはJAL、ANAなどと同様、便利ですね!
また、搭乗券はWebチェックイン後にダウンロードできます。
これをスマホ画面で表示できるようにしておけば、保安検査場および搭乗ゲートを通過することができます。
一部のLCCなどでは、印刷して持参することを求められたりしますが、スマホでの表示で対応してくれるのはイマドキでいいですね。
新潟空港のチェックインカウンターも覗いてみましたが、ツアーのお客さんがいたようで、列ができていました。
新潟空港が拠点ではありますが、カウンターやゲート業務はJALのスタッフさんに委託しているようで、JALの制服を着たスタッフさんが対応していました。
今後、規模を拡大していくと、自前のスタッフさんになるんですかね?
オープンスポットから搭乗!
TOKI AIRの使用機材はATR72です。
ATR72はプロペラ機で72人乗りの機体です。
一般的な旅客機は機体前方のドアから乗降しますが、ATR機の乗降用ドアは機体後方についているため、ボーディングブリッジを付けることができません。
そのため、出発ロビーから階段で地上に降りて、エプロンを歩いて機体に向かいます。
あと、雨風が強かったり、雪が降ったりすると、キツイかもしれないですね…
新潟の風は強いですから…
機内へ搭乗
今回僕が搭乗した便は、ツアーのお客さんがいたこともあり、満席近い予約をいただいているとのアナウンスがありました。
機内は白ベースの内装で、明るい感じでした。
頭上の高さは少し低いような気がしたので、乗り降りの際は頭をぶつけないように、より注意した方がよさそうです。
また、足元の広さについては、LCCよりも広いですが、JALよりは狭いイメージです。
(帰りは新千歳空港からJALのE170に搭乗して比較しました)
TOKI AIRが運航するATR72はターボプロップ機(プロペラ機)なので、ジェット機よりも低い高度を飛行します。
なので、地上の景色をより近くに見ることができることが、楽しいポイントです。
今回は新潟空港RWY28を使用して、西に向かって離陸し、旋回して、北海道方面に進路を向けました。
僕は進行方向右側の座席でしたが、旋回後は、新潟空港・新潟東港・東新潟火力発電所などを見ることができました。
また、山形県の庄内空港や、秋田空港なども上空から眺めることができました。
庄内空港
アナウンスでは、函館市上空を通過すると言っていましたが、右側の窓からは見ることができませんでした。
機内でのドリンクサービスはなし
TOKI AIRでは飲み物のサービスはありません。
他のお客さんは自分で持ち込んだ飲み物や食べ物を楽しんでいるようでした。
CAさんは二人乗務していますが、機内ではおしぼりを配ったり、オリジナルグッズのサンプルを案内したりしていました。
また、オリジナルのシールを配っていたので、シールは僕ももらいました。
札幌丘珠空港への着陸は少しアクロバティック??
札幌丘珠空港は札幌の市街地近くに立地しているので、札幌都市圏を眺めながら、着陸します。
今回の着陸ルートは札幌駅を右側に見ながら、丘珠空港の北側までいったん進み、ぐるっと一周したのちに、滑走路に南側から北側に着陸した感じです。
何度か、右左に旋回したので、少しアクロバティックに感じました(笑)。
札幌丘珠空港はボーディングブリッジがないので、エプロンを歩いてターミナルへ向かいます。帰りも間近に飛行機の見ることができるのはテンションが上がりますね。
まとめ
就航から1年半を過ぎたTOKI AIRに搭乗してきました。
僕が搭乗した日は土曜日でしたが、ツアーのお客さんがいたこともあり、ほぼ満席でした。ニュースなどでは、札幌丘珠線の搭乗率は7割以上とのことで、上々なのではないでしょうか。
仙台線や名古屋(セントレア)にも続々就航しているので、今後の利用者拡大に期待ですね。
サービスについては、使用機材がATR72なので、機体後部から搭乗するというちょっと変わった体験ができます。
(ATRの機体については、日本エアコミューターや北海道エアシステムでも使われています)
機体にボーディングブリッジを付けることができないので、徒歩で機体に向かうことになりますが、機体をより近くから眺めることができるということで、マニア的にはうれしいかもしれません。
しかし、天気が悪い日は、ちょっと大変かもしれないですね。
あと、乗っていて感じたことは、エンジンの音が少し大きめかなということです。
ジェット機に乗っているときの音は、「ザー」という風切り音というイメージですが、ATR72は「ゴー」という低音がずっと聞こえているような感じでした。
音は乗り心地にも影響があるかと思いますが、快適性という観点では、ジェット機やボンバルディアのQ400に分があるかもしれません。
プロペラ機ということもあり、巡航高度は低めです。
写真でも紹介したように、下に眺める景色が近く、より楽しめると思います。
最後に、おまけですが、人口減少が続く日本では、人々の移動を通じて、交流人口を増やすことが重要だと考えています。
そのためにTOKI AIRのような、地域に根付いた航空会社ができたことは、日本にとっていいことだと思います。
鉄道は地点と地点をつなぐ線路を維持しなければなりませんが、飛行機であれば、空港が整備されていれば、そこまで行くことができます。(空港の維持にもお金がかかりますが)
そういった意味では、比較的小型の飛行機を用いて、地域間を結ぶことはこれからの日本の交通網を考えるうえで、ひとつの答えになるかもしれないですね。
地方ベースということで、大変あとは思いますが、定着するように頑張ってほしいですね。
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